絶対収束する級数は収束する
絶対収束する級数は収束する。
\(\left(\alpha_{n}\right)\)を複素数列とすると、
\[ \sum_{k=1}^{\infty}\left|\alpha_{n}\right|<\infty\Rightarrow\sum_{k=1}^{\infty}\alpha_{n}\text{は収束する} \] となる。
逆は成り立たない。
\(\left(\alpha_{n}\right)\)を複素数列とすると、
\[ \sum_{k=1}^{\infty}\left|\alpha_{n}\right|<\infty\Rightarrow\sum_{k=1}^{\infty}\alpha_{n}\text{は収束する} \] となる。
逆は成り立たない。
(0)
\(\left(a_{n}\right)\)を実数列として、\(\sum_{k=1}^{\infty}\left|a_{n}\right|\)が収束するとする。\[ s_{k}=\sum_{k=1}^{k}a_{n} \] とおくと、
\begin{align*} \lim_{k,l\rightarrow\infty}\left|s_{l}-s_{k}\right| & =\lim_{k,l\rightarrow\infty}\left|\sum_{j=k+1}^{l}a_{j}\right|\\ & \leq\lim_{k,l\rightarrow\infty}\sum_{j=k+1}^{l}\left|a_{j}\right|\\ & =0 \end{align*} となる。
これより、\(s_{k}\)はコーシー列となり実数列は完備なので収束する。
複素数列の場合は\(\alpha_{n}=a_{n}+ib_{n}\)とおくと、
\begin{align*} \left|\alpha_{n}\right| & =\sqrt{a_{n}^{\;2}+b_{n}^{\;2}}\\ & \geq\frac{1}{2}\left(\left|a_{n}\right|+\left|b_{n}\right|\right) \end{align*} より、実数の場合に帰着できる。
(0)-2
3角不等式より、\begin{align*} \infty & >\sum_{k=1}^{\infty}\left|\alpha_{n}\right|\\ & \geq\left|\sum_{k=1}^{\infty}\alpha_{n}\right| \end{align*} となるので、\(\sum_{k=1}^{\infty}\alpha_{n}\)は収束する。
(0)-3
逆は成り立たないことの反例\[ \sum_{k=1}^{\infty}\left(-1\right)^{k+1}\frac{1}{k}=\log2 \] であるが、
\begin{align*} \sum_{k=1}^{\infty}\left|\left(-1\right)^{k+1}\frac{1}{k}\right| & =\sum_{k=1}^{\infty}\frac{1}{k}\\ & =\infty \end{align*}
ページ情報
タイトル | 絶対収束する級数は収束する |
URL | https://www.nomuramath.com/c87d2x7t/ |
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実数列では一様収束と一様コーシー列は同値
一様コーシー列の定義
\[
\forall\epsilon>0,\exists N\in\mathbb{N},\forall x\in I;\left(N\leq m,n\right)\rightarrow d\left(f_{m}\left(x\right),f_{n}\left(x\right)\right)<\epsilon
\]
上限定理・下限定理
実数では上に有界ならば上限が存在する。
収束する数列の部分列は同じ値に収束する
無限数列$\left(a_{n}\right)$が収束するとき、その部分列$\left(a_{\sigma\left(n\right)}\right)$も同じ値に収束する。