集合同士が交わるならば距離は0
集合同士が交わるならば距離は0
\(A\cap B\ne\emptyset\Rightarrow d\left(A,B\right)=0\)は成り立つが逆は一般的に成り立たない。
また\(A,B\)が共に閉集合でも逆は一般的に成り立たない。
\(A\cap B\ne\emptyset\Rightarrow d\left(A,B\right)=0\)は成り立つが逆は一般的に成り立たない。
また\(A,B\)が共に閉集合でも逆は一般的に成り立たない。
集合同士が交わらなくても距離が0になることがあるということである。
\(\Rightarrow\)
条件より、\(A\cap B\ne\emptyset\)なのである\(x\in A\cap B\)が存在するので\(x\in A\land x\in B\)となる。。このとき、\(d\left(A,B\right)=\inf\left\{ d\left(a,b\right);a\in A,b\in B\right\} =d\left(x,x\right)=0\)
となるので\(\Rightarrow\)が成り立つ。
\(\Leftarrow\)は一般的に成り立たない
反例で示す。全体集合を\(\mathbb{R}\)として距離を通常距離\(d\)の距離空間\(\left(\mathbb{R},d\right)\)とする。
このとき、\(A=\left(0,1\right),B=\left(1,2\right)\)とすると、\(d\left(\left(0,1\right),\left(1,2\right)\right)=0\)であり、\(\left(0,1\right)\cap\left(1,2\right)=\emptyset\)である。
従って\(\Leftarrow\)は一般的に成り立たない。
\(A,B\)が共に閉集合でも\(\Leftarrow\)は一般的に成り立たない
反例で示す。全体集合を\(\mathbb{R}^{2}\)として距離を通常距離\(d\)の距離空間\(\left(\mathbb{R}^{2},d\right)\)とする。
\(A=\left\{ \left(x,y\right);y=e^{-x}\right\} ,B=\left\{ \left(x,y\right);y=0\right\} \)とすると\(A,B\)は共に閉集合である。
このとき、\(d\left(A,B\right)=0\)であるが、\(A\cap B=\emptyset\)である。
従って\(A,B\)が共に閉集合でも\(\Leftarrow\)は一般的に成り立たない。
ページ情報
タイトル | 集合同士が交わるならば距離は0 |
URL | https://www.nomuramath.com/c7k1sokw/ |
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距離空間の定義
\[
d\left(x,y\right)\leq d\left(x,z\right)+d\left(z,y\right)
\]
距離空間での内点(内部)・外点(外部)・境界(境界点)・触点(閉包)・集積点(導集合)・孤立点の定義
\[
\exists\epsilon>0,U_{\epsilon}\left(x\right)\subseteq A
\]
距離空間では連続と点列連続は同値
有限集合で距離化可能なのは離散位相のみ
有限位相空間では距離化可能と離散位相は同値である。