上極限・下極限は存在
実数列があるとする。
(1)
上極限は値が存在するかプラスまたはマイナスの無限となる。
(2)
下極限は値が存在するかプラスまたはマイナスの無限となる。
は=なのでとなりプラスの無限になる。
はなのでとなり、マイナスの無限となる。
(1)
上極限は
であり、はについて単調減少数列となる。
従って、任意のに対し、の値が存在するとき、下に有界であれば単調減少数列なのでの値は存在し下に有界でなければ単調減少数列なのでマイナスの無限となる。
また、あるが存在し、の値が存在しないとき、上に有界ではないので、はプラスの無限となる。
故に題意は成り立つ。
(2)
下極限は
であり、はについて単調増加数列となる。
従って、任意のに対し、の値が存在するとき、上に有界であれば単調増加数列なのでの値は存在し上に有界でなければ単調増加数列なのでプラスの無限となる。
また、あるが存在し、の値が存在しないとき、下に有界ではないので、はマイナスの無限となる。
故に題意は成り立つ。
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単調減少数列・単調増加数列の極限・上限・下限は存在
収束する数列の部分列は同じ値に収束する
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実数列の上極限と下極限の定義
上限と下限・最大元と最小元・上極限と下極限との関係