極限と上極限・下極限との関係
実数列があるとき、ある拡大実数が存在し、の極限がとなることと、となることは同値である。
すなわち、
となる。
極限が実数
となるとき、
となり極限の定義より、
となる。
このとき、
となる。
途中で
と
に注意。
従って
が成り立つ。
-
のときは、
となり、
となる。
従って、
となり
となる。
同様に
のとき、
となる。
-
これらより、ある拡大実数
が存在し
となるとき
が成り立つので
が成り立つ。
実数
として
となるとき、任意の
に対し、
が成り立つので、
の極限をとると、
となり、挟み撃ちの原理より、
となるので
が成り立つ。
-
のとき、
となる。
これより、
となる。
従って、
のとき、
が成り立つ。
同様に
のとき、
が成り立つ。
-
これらより、ある拡大実数
が存在し、
となるとき、
となるので
が成り立つ。
これらより
と
が成り立つので
が成り立つ。
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| 極限と上極限・下極限との関係
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