存在命題(論理和)と全称命題(論理積)の順序変更

存在命題(論理和)と全称命題(論理積)の順序変更
存在命題(論理和)と全称命題(論理積)の順番について以下が成り立つ。
xX,yY,P(x,y)yY,xX,P(x,y) または
xXyYP(x,y)yYxXP(x,y) となる。
逆は一般的に成り立たない。
xy,P(x,y)はあるxが存在し、(そのxに依らずに)任意のyに対しP(x,y)が成り立つということである。
yx,P(x,y)は任意のyに対し、(そのyに依って変えてもいい)あるxyが存在しP(x,y)が成り立つということである。
これより、xy,P(x,y)が成り立っていればyx,P(x,y)が成り立つということである。

(1)

x{1,2}y{1,2}P(x,y)(P(1,1)P(1,2))(P(2,1)P(2,2))(P(1,1)P(2,1))(P(1,2)P(2,2))(P(1,1)P(2,2))(P(1,2)P(2,1))(P(1,1)P(2,1))(P(1,2)P(2,2))y{1,2}x{1,2}P(x,y)

(2)

x{1,2}y{1,2,3}P(x,y)(P(1,1)P(1,2)P(1,3))(P(2,1)P(2,2)P(2,3)){P(1,1)P(2,1)}{P(1,1)P(2,2)}{P(1,1)P(2,3)}{P(1,2)P(2,1)}{P(1,2)P(2,2)}{P(1,2)P(2,3)}{P(1,3)P(2,1)}{P(1,3)P(2,2)}{P(1,3)P(2,3)}{P(1,1)P(2,1)}{P(1,2)P(2,2)}{P(1,3)P(2,3)}y{1,2,3}x{1,2}P(x,y)

(0)

XYのとき

yYP(x,y)xXP(x,y)は常に成り立つので、
xX,yY,yYP(x,y)xXP(x,y) も成り立つ。
これより、
xX,yY,yYP(x,y)xXP(x,y)xXyYP(x,y)yYxXP(x,y)xXyYP(x,y)yYxXP(x,y) となるので与式は成り立つ。

X=のとき

xyYP(x,y)yYxP(x,y)yY となるので与式は成り立つ。

Y=のとき

xXyP(x,y)yxXP(x,y)xX となるので与式は成り立つ。

-

これらより、X,Yが空集合か空集合でないかに関わらず成り立つので与式は成り立つ。

は一般的に成り立たない。

逆は成り立たないを反例で示す。
x{0,1}y{0,1}x+y=0y{0,1}x{0,1}x+y=0 となることを示す。
右辺は、
y{0,1}x{0,1}x+y=0y{0,1}(0+y=0)(1+y=0){(0+0=0)(1+0=0)}{(01=0)(11=0)}()() 左辺は、
x{0,1}y{0,1}x+y=0x{0,1}(x+0=0)(x1=0){(0+0=0)(01=0)}{(1+0=0)(11=0)}()() となるので、
x{0,1}y{0,1}x+y=0y{0,1}x{0,1}x+y=0 となるので一般に逆は成り立たない。

反例2

逆は成り立たないを反例で示す。
xR{0},yR{0},xy>0yR{0},xR{0},xy>0 右辺は任意のyR{0}に対し、xx=yととればxy=y2>0なので常に成り立つ。
しかし左辺はx=1ととると、任意のyR{0}に対しxy=y>0とはならないので成り立たない。
従って逆は一般的に成り立たない。

(0)-2

X,Yを可算無限としてX={x1,,xm},Y={y1,,yn}とする。
xXyYP(x,y)y1{y1,y2,,yn}ym{y1,y2,,yn}P(x1,y1)P(xm,ym)y{y1,y2,,yn}P(x1,y)P(xm,y)yiyj(ij)P(x1,y1)P(xm,ym)y{y1,y2,,yn}P(x1,y)P(xm,y)yYxXP(x,y) これより、与式は成り立つ。
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