連結成分・弧状連結成分は最大の連結部分集合・弧状連結部分集合
連結成分・弧状連結成分は最大の連結部分集合・弧状連結部分集合
連結成分・弧状連結成分について次が成り立つ。
連結成分・弧状連結成分について次が成り立つ。
(1)連結成分
位相空間\(\left(X,\mathcal{O}\right)\)があるとき、\(x\)を含む連結成分\(C_{x}\)は\(x\)を含む最大の連結部分集合となる。(2)弧状連結成分
位相空間\(\left(X,\mathcal{O}\right)\)があるとき、\(x\)を含む弧状連結成分\(\pi_{x}\)は\(x\)を含む最大の弧状連結部分集合となる。(1)
\(x\)を要素に持つ連結集合全体の集合を\(\mathcal{A}=\left\{ A_{\lambda};\lambda\in\Lambda,x\in A_{\lambda}\right\} \)とすると、\(\emptyset\ne\left\{ x\right\} \subseteq\bigcap_{\lambda\in\Lambda}A_{\lambda}\)なので\(C_{x}=\bigcup_{\lambda\in\Lambda}A_{\lambda}\)は連結である。このとき、\(x\)を要素に持つ任意の連結集合はある\(\lambda\in\Lambda\)が存在し\(A_{\lambda}\)であるので、\(A_{\lambda}\subseteq C_{x}\)となる。
従って、\(C_{x}\)は\(x\)を要素に持つ連結部分集合のうち最大となる。
(2)
\(x\)を要素に持つ弧状連結集合全体の集合を\(\mathcal{A}=\left\{ A_{\lambda};\lambda\in\Lambda,x\in A_{\lambda}\right\} \)とすると、\(x,y\)が連続な道で繋がっているとき2項関係\(x\sim y\)で表すと同値類となるので推移律より\(\pi_{x}=\bigcup_{\lambda\in\Lambda}A_{\lambda}\)は弧状連結である。このとき、\(x\)を要素に持つ任意の連結集合はある\(\lambda\in\Lambda\)が存在し\(A_{\lambda}\)であるので、\(A_{\lambda}\subseteq\pi_{x}\)となる。
従って、\(\pi_{x}\)は\(x\)を要素に持つ弧状連結部分集合のうち最大となる。
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タイトル | 連結成分・弧状連結成分は最大の連結部分集合・弧状連結部分集合 |
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位相空間での中間値の定理
連結であることと離散位相空間への連続写像による同値
櫛(くし)空間と位相幾何学者の正弦曲線の定義
\[
\begin{cases}
A_{n}=\left\{ \left(\frac{1}{n},y\right);0<y\leq1\right\} \\
A_{\infty}=\left\{ \left(0,y\right);0<y\leq1\right\} \\
B=\left\{ \left(x,0\right);0\leq x\leq1\right\}
\end{cases}
\]
有限個の連結・弧状連結な集合の直積は連結・弧状連結