フィボナッチ数列同士の最大公約数

フィボナッチ数列同士の最大公約数
m,nZとする。
2つのフィボナッチ数列の最大公約数について次が成り立つ。

(1)

gcd(Fm,Fm+1)=1

(2)

gcd(Fm,Fn)=Fgcd(m,n)

-

Fnはフィボナッチ数列
F8=21,F12=144gcd(21,144)=3である。
gcd(F8,F12)=Fgcd(8,12)=F4=3 となり一致する。

(1)

0<mのとき

gcd(Fm,Fm+1)=gcd(Fm,Fm+Fm1)=gcd(Fm,Fm1)=gcd(Fm1,Fm)=LHS(mm1)=gcd(F1,F2)=1 なので成り立つ。

m=0のとき

gcd(F0,F1)=gcd(0,1)=1 なので成り立つ。

m<0のとき

0<mのときの結果を使うと、
gcd(Fm,Fm+1)=gcd((1)m+1Fm,(1)m+2F(m+1))=gcd(Fm,F(m+1))=1 なので成り立つ。

-

これらより、任意のmZについて成り立つので与式は成り立つ。

(2)

F1Fmの最大公約数は
gcd(F1,Fm)=gcd(1,Fm)=Fm となる。
フィボナッチ数列の加法定理
Fm+n=Fm1Fn+FmFn+1 より、
gcd(Fm,Fn)=gcd(Fm,Fm+(nm))=gcd(Fm,Fm1Fnm+FmFnm+1)=gcd(Fm,Fm1Fnm)=gcd(Fm,Fnm)gcd(Fm,Fm+1)=1=gcd(Fgcd(m,n),Fgcd(m,n))(gcd(F1,Fm)=Fm,gcd(Fm,Fn)=gcd(Fm,Fnm))=Fgcd(m,n) となるので与式は成り立つ。
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フィボナッチ数列同士の最大公約数
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