ε近傍(開球)の定義
ε近傍(開球)の定義
距離空間\(\left(X,d\right)\)があるとき、\(X\)の元\(a\in X\)と正の実数\(\epsilon>0\)を用いて、\(a\)からの距離が\(\epsilon\)より小さい元全体を\(a\)の\(\epsilon\)近傍や中心\(a\)半径\(\epsilon\)の開球(open
ball)といい、\(U_{\epsilon}\left(a\right)\)や\(U\left(a,\epsilon\right)\)で表したり\(B_{\epsilon}\left(x\right)\)や\(B\left(a,\epsilon\right)\)で表す。
すなわち、
\[ U\left(a,\epsilon\right)=\left\{ x\in X;d\left(a,x\right)<\epsilon\right\} \] である。
距離空間\(\left(X,d\right)\)があるとき、\(X\)の元\(a\in X\)と正の実数\(\epsilon>0\)を用いて、\(a\)からの距離が\(\epsilon\)より小さい元全体を\(a\)の\(\epsilon\)近傍や中心\(a\)半径\(\epsilon\)の開球(open
ball)といい、\(U_{\epsilon}\left(a\right)\)や\(U\left(a,\epsilon\right)\)で表したり\(B_{\epsilon}\left(x\right)\)や\(B\left(a,\epsilon\right)\)で表す。
すなわち、
\[ U\left(a,\epsilon\right)=\left\{ x\in X;d\left(a,x\right)<\epsilon\right\} \] である。
実数全体の集合\(\mathbb{R}\)に通常距離\(d\)を入れた距離空間\(\left(\mathbb{R},d\right)\)で\(a\in\mathbb{R},\epsilon>0\)とすると\(\epsilon\)近傍\(U\left(a,\epsilon\right)\)は開集合\(\left(a-\epsilon,a+\epsilon\right)\)となる。
ページ情報
タイトル | ε近傍(開球)の定義 |
URL | https://www.nomuramath.com/aynu4zz7/ |
SNSボタン |
収束列と閉集合・閉包・稠密との関係
閉集合であることと、収束列の収束先がその集合に入ることは同値である。
距離空間での空集合・全体集合・1点集合
距離空間$\left(X,d\right)$で空集合$\emptyset$と全体集合$X$はどちらも開集合かつ閉集合となる。
有限集合で距離化可能なのは離散位相のみ
有限位相空間では距離化可能と離散位相は同値である。
距離空間ならばハウスドルフ空間
距離空間$\left(X,d\right)$ならばハウスドルフ空間となる。