位相空間での中間値の定理
位相空間での中間値の定理
位相空間 が連結で連続関数 があり、 が となるとき、任意の に対しある が存在して を満たす。
位相空間
有限位相 では中間値の定理は使えない。
何故なら では を1つ選び ならある が存在し となるが開集合の逆像なので開集合、閉集合の逆像は閉集合となるで、 は開集合かつ閉集合となる。
このとき、 とすると非連結となり、 とすると連結となるが定値写像 になり、定値写像では が とはならないからである。
また、 では連結ではないので中間値の定理は使えない。
何故なら
このとき、
また、
背理法で示す。
ある が存在し、任意の に対して を満たすと仮定する。
は連続なので、 は なので空集合ではない開集合となる。
また、任意の に対して より となるので、
となり、 は非連結となり矛盾。
故に背理法より、題意は成り立つ。
ある
また、任意の
故に背理法より、題意は成り立つ。
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タイトル | 位相空間での中間値の定理 |
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