オイラーの規準
オイラーの規準
\(p\)を奇素数、\(\gcd(a,p)=1\)とする。
\[ QR(a,p)\overset{p}{\equiv}a^{\frac{p-1}{2}} \]
\(p\)を奇素数、\(\gcd(a,p)=1\)とする。
\[ QR(a,p)\overset{p}{\equiv}a^{\frac{p-1}{2}} \]
\((\mathbb{Z}/p\mathbb{Z})^{\times}=\left\{ 1,g,g^{2},\cdots\cdots,g^{p-2}\right\} \)とする。
\(QR(a,p)=1\)のとき
\(a=g^{2k}\)であるのでフェルマーの小定理を使うと、\(a^{\frac{p-1}{2}}=g^{k(p-1)}=\left(g^{p-1}\right)^{k}\overset{p}{\equiv}1\)\(QR(a,p)=-1\)のとき
\(a=g^{2k+1}\)であり、\(g^{\frac{p-1}{2}}\)は位数2の元なので、\(a^{\frac{p-1}{2}}=g^{k(p-1)}g^{\frac{p-1}{2}}=g^{\frac{p-1}{2}}\overset{p}{\equiv}-1\)*
これより、\(a\)が平方剰余、平方非剰余のどちらでも成り立つので与式は成り立つ。ページ情報
タイトル | オイラーの規準 |
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ユークリッドの互除法
\[
\gcd(a,b)=\gcd(b,r)
\]
(*)平方剰余の相互法則と補充法則
\[
QR(p,q)QR(q,p)=\left(-1\right)^{\frac{p-1}{2}\frac{q-1}{2}}
\]
二元不定方程式が整数解を持つ
\[
ax+by=c\text{が整数解を持つ}\Leftrightarrow c\text{は}\gcd(a,b)\text{の倍数}
\]
完全剰余系の基本定理
\[
1a,2a,3a,\cdots\cdots,na
\]