デデキント切断の定義
デデキント切断の定義
全順序集合\(\left(X,\preceq\right)\)を次の条件を満たす集合\(A,B\)に分ける。
全順序集合\(\left(X,\preceq\right)\)を次の条件を満たす集合\(A,B\)に分ける。
(a)
\[ X=A\cup B \](b)
\[ A\cap B=\emptyset\land A\ne\emptyset\land B\ne\emptyset \](c)
\[ a\in A\land b\in B\rightarrow a\preceq b \] このとき、組\(\left(A,B\right)\)をデデキント切断という。デデキント切断\(\left(A,B\right)\)は\(A\)に最大元のあるかないかで2通り、\(B\)に最小元があるかないかで2通りの合計4通りに分けられる。
(1)
\(A\)に最大元、\(B\)に最小元がある。(2)
\(A\)には最大元があるが、\(B\)には最小元がない。(3)
\(A\)には最大元がないが、\(B\)には最小元がある。(4)
\(A\)に最大元がなく、\(B\)にも最小元がない。ページ情報
タイトル | デデキント切断の定義 |
URL | https://www.nomuramath.com/prq8jifu/ |
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テューキーの補題
有限性をもつ空でない集合族$\mathcal{A}$に対し、包含関係を順序とする半順序集合$\left(\mathcal{A},\subseteq\right)$に極大元が存在する。
上界(下界)・上限(下限)・最大元(最小元)・極大元(極小元)の定義
\[
\min U=\sup A
\]
ツォルンの補題
帰納的順序集合$\left(X,\preceq\right)$は極大元をもつ。
実数の上限・下限の別定義