T1空間と単集合は同値
T1空間と単集合は同値
\(T_{1}\)空間\(\left(X,\mathcal{O}\right)\)であることと任意の単集合が閉集合であることは同値である。
\(T_{1}\)空間\(\left(X,\mathcal{O}\right)\)であることと任意の単集合が閉集合であることは同値である。
\(\Rightarrow\)
\(T_{1}\)空間なので任意の異なる2元\(x,y\in X\)に対しある\(O_{y}\in\mathcal{O}\)が存在し、\(y\in O_{y}\land x\notin O_{y}\)となる。\(y\)は\(x\)以外の全ての元について成り立つので、それらの和集合をとると\(x\)以外の元は全て含みので\(X\setminus\left\{ x\right\} \)となり開集合の和集合なので開集合となる。
\(X\setminus\left\{ x\right\} \)は開集合なので補集合\(\left\{ x\right\} \)は閉集合となる。
\(\Leftarrow\)
任意の異なる2元\(x,y\in X\)に対し、仮定より単集合\(\left\{ x\right\} \)が閉集合なので、その補集合\(X\setminus\left\{ x\right\} \)は開集合となり、異なる2元なので\(y\)は必ず\(X\setminus\left\{ x\right\} \)に含まれる。これより、\(y\in X\setminus\left\{ x\right\} \land x\notin X\setminus\left\{ x\right\} \)となるので、\(T_{1}\)空間となる。
ページ情報
タイトル | T1空間と単集合は同値 |
URL | https://www.nomuramath.com/qcb5exxh/ |
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T2・T1・T0空間同士の関係
T0・T1・T2・T3・T4空間の部分位相
分離公理(T0・T1・T2・T3・T4・正則・正規・その他)の定義
(*)分離公理(距離・正規・正則・T2・T1・T0・その他)同士の関係
\[
\text{距離空間}\Rightarrow\text{正規空間}\Rightarrow\text{正則空間}\Rightarrow T_{2}\text{空間}\Rightarrow T_{1}\text{空間}\Rightarrow T_{0}\text{空間}
\]